週刊「日本の考古学」

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週刊でお送りする、日本の考古学。先土器時代から中世まで。
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考古学の方法
(1)発掘調査
 遺構や遺物の関係性を明確化する
 遺跡・・・人間が生きるために大地に働きかけた痕跡
 ※西アジアでは上下に重層のテル遺丘。日本では同一平面地層(平城京跡)
 ※平城京資料館模型(奈良文化財研究所)から
  築地塀の外に外道や大きな斜面と溝があり、外の人より高い場所に中枢部全体がある。築地塀は1本掘立柱。溝は排水のため?大きく掘り少し埋めたのか。
  この斜面はどのような景観だったのか。
(2)年代決定
 形式学(痕跡器官ルジメント)と層位学(広域火山灰)
  北欧における青銅器斧の変遷(モンテリウス)
  須恵器の高杯の形式変遷
  方角規矩四神鏡の獣像の変遷
  奈良県中山念仏寺の墓碑の型式別出現頻度(セリエーショングラフ)背光五輪塔・舟形・櫛形・角柱形
 自然科学的(炭素14AMS法、年輪年代法、フィッション・トラック、熱ルミネッセンス)
(3)区分法
 時期区分
  三時期区分・・・ 石器時代(旧、新)、青銅器時代鉄器時代
  日本の時期区分・・先土器(旧石器時代)、縄文(新石器)時代、弥生時代古墳時代、歴史時代
 時代区分
(4)分布
 考古学的資料の分布を文化圏に適用は注意(Kossina 居住地考古学)
(5)考古学資料と歴史学文献資料
 資料調査の段階から混乱させない。
以上。